五木の子守唄
おおすみFMラジオ12月「方言講座とわらべうた」
今月のふるさとのことばは
「ものごちゃイワシ 遠慮はすいめ」や「きぞがわり」のことわざや慣用句をクイズにして楽しみました。
今月わらべ歌は「五木の子守唄」
五木の子守唄は五木村が発祥で70余の原曲がありますが、1950年(昭和25)古関裕而が編曲した「五木の子守歌」は、10年間、NHKラジオのおやすみ番組の電波にのり、全国に広まり、鹿児島でも歌われました。
古関裕而採譜による五木の子守唄楽譜
五木の子守唄歌詞
“おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先ヤおらんど 盆が早よ来りヤ 早よもどる”
『私は、盆までの約束で、この家へ奉公に来ているのです。盆が来りや、家に戻れれるのです。早く盆よ、来てくれ』と家へ帰れる日を待つ気持ちが歌われています。
“おどまかんじんかんじん あん人達アよか衆 よか衆よか帯 よか着物”
『私は、勧進(物乞い)みたいです。でも(奉公先の人たち)ここの人たちは良い着物を着て立派な帯を締めて、幸せだなあ』と羨む気持ちが歌われています。
スタジオ放送風景
おおすみFMラジオスタジオ風景12月7日放送
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五木の子守歌関連資料
2016年11月14日、「五木の子守唄」の歌碑のある五木村を訪ねました。歌碑前に立つと堂坂ヨシ子さんが唄う正調「五木の子守右唄」を聞くこたができます。
堂坂調五木の子守唄楽譜
五木の子守唄の歌詞
五木の子守唄は、どれが一番でどれが二番というものではなく、また、どれが元唄なのかはっきりしていない。唄の内容は奉公先の辛さや子守の辛さを唄ったものが多い。
♪おどんがうっちんだちゅうって 誰が泣いちやくりゅきや 裏の松山 蝉が鳴く”
♪“蝉じゃござらぬ 妹でござる 妹なくなよ 気にかかる”
♪“おどんが打死んだなら 道ばたいけろ 人の通るごち 花あげる”
♪花はなんの花 ツンツン椿 水は天からもらい水
♪おどんが お父っアんな あんやみゃ おらす おらすともえば いこごたる
♪ねんねした子の 可愛さ むぞさ おきて泣く子の つらにくさ
♪おどまいやいや 泣く子の守りにゃ 泣くというては 憎まるる
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五木村歌碑
「五木の子守唄」歌碑前で
ふるさとのうた「がねといのうた」
鹿児島のわらべうた「がねといのうた」
介護職員初任者研修の対人援助音楽療法とコミュニケーションで手話音楽やかごしまのわらべうたを楽しみました。「がねといのうた」を紹介します。
1,おいどんが ちんけときゃよ がねといけ いっごったよ
がねは といださじよ ねて もどったよ
2,おいどんが ちんけときゃよ いおついけ いっごったよ
いおは といださじよ ねて もどったよ
3,おいどんが ちんけときゃよ ガラッパみいけ いっごったよ
ガラッパは みださんじよ ねて もどったよ
※かごしまみんなのうた(評価問題研究所)は鹿児島民謡として紹介している。
尚、薩摩兵児謡「士魂」の兵児謡愛吟歌には次の歌詞で紹介している。
「あたいがちんけ時きゃ ガネ取いけまかした
ガネは取いださじ 泣てもどした」
がねといの歌動画
ふるさとのわらべうた「十五夜お月さん」
FMラジオ方言講座・ふるさとのわらべうた
毎月第一水曜日はおおすみFMラジオでかごっま弁講座とわらべうたの紹介の日です。方言講座編では「もへ爺」と「から爺」のことわざ方言で盛り上がりました。後半のふるさとわらべうたコーナーではかごしまわらべうたから「十五夜お月さん」を紹介しました。
「十五夜」というと「つなひき」があります。川内の綱引きは今でも有名ですが時代の流れとともに各地で行われていた「つなひき行事」も少なくなってきました。「十五夜お月さま」は「かや引きうた」とも言われています。「かや引き」とは、十五夜の大つなの材料になる「かや」を何日もかかって集めることです。 大つなは「かや」で作りますがかやだけでは弱いので「くず」のかずらをしんに入れます。またかやだけでは量が少ないので、各地区の家からわらを集めてつくりました。「かやひき歌」は、このような仕事をする時にうたわれていた歌です。
ふるさとのわらべうた「だいかさんのびんたに」
FMラジオ方言講座・ふるさとのわらべうた
毎月第一水曜日はおおすみFMラジオでかごっま弁講座とわらべうたの紹介の日です。方言講座編では「かかいよわんけさまつ」「やっけなそまげ」「おてけい」等の慣用句や単語をクイズにして楽しみました。後半のふるさとわらべうたコーナーではかごしまわらべうたから「だいかさんのびんたに」を紹介しました。
だいかさんのびんたにほがたった ねこがみかけて ゴロニャン ゴロニャン