柏原海岸の立ち枯れ松
東串良町柏原海岸の松林に散在的ながら松の立ち枯れ現象が起きています。飛砂防備保安林指定によって生じた林層の変化による生育環境の変化、マツノザイセンチュウやマツカレハなどの害虫被害、高波による塩害、さらに生活の多様化による人と松林の結びつきの減少など、複合的な原因が考えられます。松林内でガの一種のマツカレハの幼虫を発見したことから、現在のところマツカレハが立ち枯れの有力原因だと推測します。立ち枯れの原因を含めて、松林の早急な現状回復の保全対策、松林内の常緑広葉樹と松も生育環境、生態系を考慮した植林環境整備が望まれます。
柏原漁港近く松林の立ち枯れ松