ふるさとのわらべうた「あ よいよいや」
毎月第一水曜日はおおすみFMラジオで方言講座とふるさとのわらべうた
あよいよいや
1,ア ヨイヨイヤ ア ヨイヨイヤ
あんかどこん子か おいば見て 笑う
ア ヨイヨイヤ ア ヨイヨイヤ
あんかよか家の よか娘
2,ア ヨイヨイヤ ア ヨイヨイヤ
守もしたした 他人の守ば
ア ヨイヨイヤ ア ヨイヨイヤ
めんだれ一枚で もどされた
方言考:
あんか・・・あの子は おいば・・・わたしお
よか家・・・よい家の もい・・・守 めんだれ・・・こしまき
※最近は、背中に子どもを負って子守をする光景はあまり見られませんが昔は兄弟が多く、学校から帰ると手伝いで幼い弟や妹を背負って遊んだものです。遊びに夢中になっている時、背中の子どもが泣き出すと「ア ヨイヨイヤ ア ヨイヨイヤ」(ああいい子だ いい子だ)と子守歌を歌ってあやしました。中にはこの歌のように家の貧しさから口減らしのために他人の家に子守奉公に出されることがありました。このうたは子守をする女が自分の不幸な境遇などをおんぶしている子どもにうたい聞かせ、自らを励まし、慰めています。「五木の子守歌」と歌の気持ちが共通するところがあります。